マシンと個別プログラムによる運動(包括的高齢者運動トレーニング〜CGT〜)を機能訓練として行います。
筋力のみへのアプローチだけでなく、個別のプログラムを作成し、バランス力や柔軟性も向上させ、生活機能の改善へつなげます。
■週に1〜2回、1回90分程度の運動トレーニングを三期に分けて行います。
第一期:コンディショニング期
運動への意欲を高める、低負荷・高反復のトレーニング
・筋、関節を徐々に慣らし、トレーニングの基礎的技能を修得する。(各種目20〜30回を1セット)
第二期:筋力増強期
筋力の向上を図る、高負荷・低反復のトレーニング
・筋力強化の原則に則り、高負荷低回数をセット法で進めていく。
(各種目10回を最大3セット)
第三期:機能的トレーニング期
生活面での効果を実感する第二期に加え、機能的なトレーニングを行う
・第二期の筋力強化を継続しながら、生活動作の機能向上に向けてのトレーニングを行う。
❶マシントレーニング【レッグプレス】
下肢筋全般の筋肉を強化し、立ち上がる、座る、しゃがむ、歩く等の動作、日常生活に必要な筋力を強化します。
足を固定しシートが可動する構造により、実際の動作により近い運動が行えます。
大腿四頭筋
大殿筋
ハムストリングス
下腿三頭筋
❷マシントレーニング【レッグエクステンション】
大腿四頭筋、特に内側広筋を強化し、可動域拡大により歩幅が広がり膝が安定し、階段の上り下りもスムーズになります。
大腿四頭筋
❸マシントレーニング【ローイング】
広背筋、菱形筋を強化して、高齢者特有の円背(猫背)を予防・改善します。
広背筋
菱形筋
三角筋
脊柱起立筋
❹マシントレーニング【アブダクション】
腰回りの筋肉が弱くなると、体の安定性が悪くなります。
運動することにより、骨盤の安定性を高め、歩行や片足立ちの時のふらつきを解消し転倒を予防します。
中殿筋
小殿筋
大腿筋膜張筋
❺ストレッチング
主に筋肉の緊張をほぐし、トレーニングを無理なくスムーズに行うための身体と心の準備作りをする。
腹圧を高め体幹の不良姿勢などを正し、可及的に正常なアライメントの獲得を図る。
❻個別プログラム運動
腹圧を高め、体幹の不良姿勢などを正し、可及的に正常なアライメントの獲得を図るマシンプログラムには体幹プログラムが少ないので体幹のトレーニングを中心にプログラムを立てる。